3.25/26 ポスター A |
犬から学ぶ子ども達の心の成長 佐々木美帆,浮世満理子,末松誠,伊藤透 私たちは、犬とのふれあいを通して、子ども達の心の変化を研究しました。小学生の子ども達に、犬とふれあう前後で絵を描いてもらい、前後の絵の変化を、筆圧・色彩・大きさ・形・描いた物・描いた場所などをポイントに分析したところ、犬とのふれあい後に心の成長が見られる変化があったことがわかりました。 (1) プログラム @場所:親子で犬とふれあえる施設(伊豆ドッグフォレスト) A対象: ・年齢:小学生の子どもとその親 ・人数:子ども17名、親15名 ・犬の好きな子どもたち B親子で犬にふれあいながら、以下の内容を進める ・犬と触れ合う前の絵を描く(テーマ自由) ・犬とのふれあい…好きな犬を探す、お散歩体験 ・生まれたばかりの子犬に触れる体験…その親にも触れる ・犬と触れ合った後の絵を描く(テーマ自由) (2)犬と触れ合う前後の絵による結果 @筆圧がより強くなる⇒精神的なエネルギー強化。 A色彩がより豊かになる⇒心がよりゆたかになる。可能性が広がった。 Bリアリティのある絵になる⇒しっかり観察する力がついた。相手を意識する。 C描いている対象が大きくなる⇒自信 D自分と犬とのかかわりの絵になる⇒自分と犬のかかわりや存在を認識する。 E寒色系の色から暖色系の色になる⇒心があたたかくなる。やさしい気持ちになる。 以上のことより、子ども達が犬と触れ合うことで、言葉の通じない犬とかかわり、言葉以外でのコミュニケーションの大切さを知り、相手を理解しようとする気持ちが生まれ、思いやりを育てることができたのだと思います。また、無条件に受け入れてくれる犬の存在により、「あるがままの自分」の存在を認めてもらえたことが、自信へとつながっていきます。犬から学ぶことは、子どもたちの情操教育に非常に効果的です。
|
2006 HARs 12th. 学術大会 |