3.19/20 ポスター F

教育支援交流における動物介在教育プログラム開発の試み

花園美樹 横井恵 村木佑実 溝端真也 小檜山祐介 田邉かえで 花園誠
高倉はるか 加隈良枝
Miki Hanazono, Megumi Yokoi, Yumi Muraki, Shinya Mizobata, Yusuke Kobiyama
Kaede Tanabe, Makoto Hanazono, Haruka Takakura, Yoshie Kakuma

(帝京科学大学 理工学部 アニマルサイエンス学科・山梨県
)


【緒言】
 本学のアニマルサイエンス学科では、地域の小学校と教育支援交流を行い、相互に学生・学童が訪問しあう形の交流活動を実施している。我々は、昨年度の本学会で、町立上野原小学校の2年生が大学キャンパスへ遠足にきた機会に実施した、学生と児童との交流活動の試みについて報告した。今年度も昨年度と同様の遠足が本学のキャンパスを舞台にして実施されたが、今回は、遠足に訪れた全児童から男子9名・女子9名を無作為に抽出、その大学キャンパス内での全行動を追跡調査したのでその結果について報告する。また、交流活動後に書かれた児童の感想文と絵の内容、ならびにボランティア参加した学生対象に実施した交流活動についてのアンケート調査の結果についても報告する。

【材料と方法】
  遠足に訪れた児童を迎え入れた会場は、帝京科学大学キャンパス内の、「いこいの広場」と「ドッグラン」である。そこに設営したブースは全部で8箇所、その内6箇所には簡易テントを設置、残りの2箇所、ドッグランと会場端のベンチに設営のブースにはテントを設置せずオープンスペースとした。児童の訪問に備えて用意したブース内容とそのブース名(括弧内)は、以下の通り。1. 自分で採取した物 −昆虫・植物など− を顕微鏡で観察するブース(顕微鏡でのぞいてみよう!)、 2. 双眼鏡や単眼鏡で自分達の町や、大学周辺の自然を観察するブース(双眼鏡で見てみよう!)、3. ハムスターやマウスとのふれあいブース(マウスとのふれあい)、4. 動物愛護に関するパネル展示とそれに関する動物クイズのブース(スイートハートの動物クイズ)、5. ウサギ・フェレット・犬の心音聴診と栄養学の紙芝居ブース(1日かんごしさん!)、6. 猫のおもちゃ作りと猫とのふれあいのブース(ネコのおもちゃ作り)、7. 家庭犬とのふれあいのブース(犬となかよくなろう)、8. 馬の生態についてのパネル展示と乗馬健康器具体験のブース(ウマ・馬コーナー)、以上である。各ブースには7〜8名の学生を配置。無作為に抽出した学童には学生が一名ずつつき、行動を記録した。参加児童には後日、遠足の印象を作文と絵に記してもらった。また、ボランティア参加の学生に対しては交流活動について事後アンケートを実施した。

【結果】
  各ブースについて後日の感想文で取り上げていた児童数は以下の通り。1. 顕微鏡でのぞいてみよう!17名、2. 双眼鏡で見てみよう!23名、3. マウスのふれあい47名、4. スイートハートの動物クイズ8名、5. 1日かんごしさん! 28名、6. ネコのおもちゃ作り36名、7. 犬となかよくなろう 62名、8. ウマ・馬コーナー 35名。事後に遠足の印象について児童が描いた絵を、小学校の好意によりいただいたが、そのどれもが明るく生き生きとした印象を与える絵に仕上がっていた。学生アンケートには、児童への応対にとまどったとの感想を述べているものも見受けられたが、この活動に対して否定的な感想を述べているものはなく、概して学生にも好評であった。

【考察】
  児童の感想文と絵からは、犬・ハムスター・猫などの生きた動物のいるブースにより強い印象を持つらしいことが感じ取られた。また、生きた動物の中でも、家庭犬とのふれあいに児童は最も印象づけられたようであり、動物介在活動における犬の有用性を再認識させる結果となった。

 

2005 HARs 11th. 学術大会
演題一覧
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