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<事例報告1>
「糞のない公園」作り 濱本 和美 動物愛護推進員の活動を考えたとき、まず、私達に出来る事は「何か」と考えたところ“糞の啓発”をしようということになりました。そこで、実際どんな苦情が多いかを知るために、動物愛護センターを通じ、伊丹市の公園担当課の職員から話を伺う事になりました。やはり犬の糞、放し飼い、ハトの糞、野良猫の餌やりの問題などが多かったです。また、伊丹の南の地域では、犬が公園に入ることが自治会でできないようにしているとのことでした。そこで私達が「糞放置ゼロのモデル公園」を作ろうと思っていることをお話したら 快く伊丹市内の公園の地図を頂くことができ、その地図を見ながらどの公園にするか決めました。 実際の活動は、公園に犬を連れて散歩に来られた方に糞の放置、放し飼いをしない様にチラシを配り、糞の放置状況を調べることでした。ただ糞の放置は思ったよりも少なく、犬の糞よりも猫の糞が多い時もありました。また放置される場所もほぼ決まっていることがわかりました。活動の際、数名の飼い主からは「糞放置が原因で公園から締め出しをされない様に他の犬の糞も見つけたら取っています」ということも聞くことが出来ました。このことで、私達が思ったより、飼い主が糞の始末に関して高い意識を持っていることを知りました。昨年の動物愛護週間には、伊丹市の広報誌にも活動内容が掲載されました。広報誌に載った直後は、放置された糞の数はとても少なかったです。また、このことによって糞の始末の啓発、動物愛護推進員のPRが出来たのではと思います。 現在、自治会を通じて地域ぐるみでこの問題を解決できるようにするため、伊丹市と調整をしています。ただ、伊丹市内に二人しかいない推進員なので、なかなか思うように活動が出来ませんが 今後も愛護センター、市役所、地域の住人の方達と協力して、あせらずじっくりと、伊丹市内に「糞のない公園」を広げて行きたいと思います。 |
2004 HARs 学術大会 |