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陰部神経痛に対してAATを試みた1症例 内山文子1) 藤村菜穂2) 竹内一男3) 東京都区内の南東に位置する小学校と都下西方郊外にある小学校の2校1年生の1年間にわたるクラスでの動物との関りと動物観を調べた。 1、家庭で飼育している動物 N小学校(23名 男子12名・女子11名) イヌ 5名 ネコ4名 ハムスター1名 モルモット1名 カメ1名 キンギョ3名 カブトムシ15名 クワガタムシ10名 Y小学校(24名 男子13名・女子11名) ハムスター2名 カブトムシ6名 メダカ1名 クワガタムシ1名 ネコ1名 キンギョ1名 家庭で飼育している動物については、N小学校の1年生が飼育動物は多い。この差は地域の環境が関係していると考えられる。郊外で山が見え近くに川も流れている条件と、商店街で一歩通りから入ると住宅が密集している状態では飼育環境は大きく違うといえる。カブトムシやクワガタムシの差が大きく違うのは近くで入手できるためであろう。 2、好きな動物とその理由 N小学校 イヌ8名、 ネコ8名、 ハムスター8名、 ウサギ5名、 ライオン4名、 チーター、サル、ゴリラ、トラ各2名 他9種各1名 Y小学校 ハムスター8名、 ライオン5名、 ウサギ4名、イヌ・ワニ・3名、 リス・ウマ・ネコ・キリン・2名 他11種各1名 N小学校はイヌ、ネコが多いのは飼育経験が関係していることがわかる。ハムスター、ウサギは2校が同程度なのは7歳ぐらいの女の子はこの頃はやさしいくかわいい動物が好きなのであろう。好きな絵を描かせるとハムスターやウサギの絵をよく描く。他方男の子はライオンに同程度の好みがあり、強い、足が速いなどが好きな理由になっている。 3、動物について知っていること イヌについてみると、飼育している家庭が多いN小学校では、犬種や飼育していないと判らない事柄が多く記されていたが、Y小学校ではお手をする、散歩する、尻尾を振る、オシッコをするなど限られた回答であった。記されていた全項目数を比較するとN小学校は38項目、Y小学校は10項目と大きな差であった。 ネコについてみると、飼育経験者がいるN小学校ではじゃれる、走る、立つなどが目立ったが、Y小学校では噛む、引っかく、お腹がすくと暴れるが目立った。 動物と触れ合うことで様々な経験をし、様々なことを考え、気持や感情が豊かになっていることがわかるとともに、小さいときから動物と関り合うことの大切さが示唆されている。 4、クラスとしての動物との関り合い N小学校の場合、子どもが教室に持ち込んだ動物はトカゲ、カエル、メダカなどから昆虫は15種類を超えた。教室で飼育したり、逃がしたり、死んだりした。Y小学校はハムスターとキンギョをクラスで飼育した。 国語の授業では両校ともイヌ、クジラ、ライオン、シマウマなどが登場する単元を取り扱い、授業時間数としてはそれぞれ10時間程度であった。ライオン、シマウマについては授業前後の認識の違いも調べた。 遠足では動物園に出掛けている。これらによる子ども達の動物観や認識の変化も報告したい。 |
2004 HARs 学術大会 |