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大学における「家庭犬持ち込み審査」の実施について 前田 暁彦1) 私たち帝京科学大学アニマルサイエンス学科では、学科の目的である「人と動物の共生」を作り上げる一環として、大学内にアニマルサイエンス学科に所属している生徒の犬を持ち込むためのルール・マナーを定めそれを守ってもらうための審査を行っている。この審査を行う前は、学生が自由に学校内に犬を持ち込むことができていたが、何の規則も無かったため他人に迷惑をかけることも多々あった。そこで、昨年アニマルサイエンス学科で「犬持ち込み委員会」を設置し、大学内に家庭犬を持ち込むための最低限のルール・マナーを定め、それを守ってもらうための審査を行うことになった。このテストで合格した生徒・犬は安全に持ち込むことができ、教員、職員、他の学生に迷惑をかけずに大学内での生活が出来ると認められたことになる。そして、テストでレベルを分けることによって、そのレベル内でのルールに基づいて大学内で生活をし、自分の犬がどのレベルまでできるか、家庭犬としてのレベルアップの目安になってくれることを期待している。 昨年6月に行われた第一回の「家庭犬持ち込み審査」では、審査基準を厳しくしたため審査に合格をした犬は一頭もいなかったが、11月24日に行われた第二回の「家庭犬持ち込み審査」では、みごと7組が合格した。今回は第二回の審査基準、審査内容について報告したいと思う。 審査は大学内の生活で起こる様々なアクシデントを想定し、飼い主と犬がいかに他人に迷惑をかけずに過ごす事ができるかを重点的に見た。最低限のマナーとして、以下の4つが挙げられる。 @指定されたトイレ以外での排泄。 A人に突然飛びつくなど人を驚かす行為。 B飼い主が呼んでも逃げてしまった場合。 C他の犬や人へ唸るなどの攻撃的な行動が見られた場合。 審査はこれらの最低限のマナー以外に、学校内のいくつか場所で審査ポイントを作りそれに応じて行った。 また今後の課題として、欠けている審査内容の検討や合格した犬の「資格」の更新などたくさんの課題もあるなか、安全に「人と犬の共生」を作れるよう心がけていきたい。
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2004 HARs 学術大会 |