ヒトと動物の関係学会(HARs)

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月例会報告

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第99回 ヒトと動物の関係学会月例会
『IAHAIO 2013カンファレンス報告会』

時 間: 2013年10月5日(土)14:00〜16:00
場 所: 帝京科学大学北千住キャンパス本館 1301・02教室
(〒120-0045 東京都足立区千住桜木2-2-1)
講演者:
内山秀彦 東京農業大学
冨永佳与子 公益社団法人 Knots  理事長
学生の皆様 帝京科学大学
小林愛 麻布大学
濱野佐代子 帝京科学大学
加藤元 (財)J-HANBS理事長・ダクタリ動物病院 名誉院長
横山章光 帝京科学大学

   

 第99回月例会は、7月20日〜22日の3日間に渡りアメリカ合衆国イリノイ州シカゴで開催された第14回ヒトと動物の関係・相互作用に関する国際会議(IAHAIO)に出席された方々をお招きし、その報告会が催されました。
 ヒトと動物の関係・相互作用に関する国際会議(IAHAIO)は、世界各国で活動する学会・協会等の国際的な連合体であり、動物と人の相互作用における理解と認識を促進させる為に、1990年に設立されました。本学会は、社団法人日本動物病院福祉協会(JAHA)とともにIAHAIOフルメンバーとして活動を行ってきましたが、今回の月例会では、公益社団法人Knotsが国内3団体目のIAHAIOフルメンバーとして認定された事が報告されています。
 司会役の内山秀彦先生(東京農業大学)より冒頭の挨拶とIAHAIOの組織説明が行われ、続いて冨永佳代子史(公益社団法人Knots理事長)が紹介されました。冨永史からは、Knotsの立ち上げに関わるお話と組織理念に加え、現在の活動内容についてご説明があり、その活動の幅広さに関してご講演頂きました。Knotsは英語で「結び目」との事ですが、「節目」の意を含んでいます。今回は、IAHAIOのメンバー認定にあたって、まさに節目となるお話を頂けたのではないでしょうか。
次いで、帝京科学大学の学生によるツアー報告、麻布大学の小林愛さんによるポスター発表の報告が行われ、いずれも好評を博しました。特に、小林さんは、ネコとの直接的な触れ合いが情動的共感を伴う様な広範囲の脳活性を引き起こす事を示し、コミュニケーションを目的としたAAT/AAAで本物のネコを用いる有用性を指摘しました。
 前半の最後は、濱野佐代子先生(帝京科学大学)によるご講演となり、ご自身のIAHAIOでの発表内容と今後についてのご提言を頂きました。濱野先生の発表は、小学生とコンパニオンアニマル(犬)の愛着を測定し得る心理尺度を開発され、愛着に関わる要因を分析し、PACAを使用して小学生のコンパニオンアニマル(犬)への愛着を質的に検討される等、幅広い内容となりました。
後半の初めには、財団法人J-HANBS理事長・ダクタリ動物病院名誉院長の加藤元先生にご登壇頂き、「IAHAIOの概要 その歴史と我が国との関係および展望・提言・総括」と題しご講演頂きました。講演の中で、加藤先生にはIAHAIOの提唱者である故レオ・ビューステッド先生(ワシントン州立総合大学獣医科大学学長・獣医師)の生い立ちや、ビューステッド先生が獣医師としてIAHAIOを提唱し現在に至る、これまでの流れや繋がりをお話し頂きました。さらに、今後の発展に向け日本国内でヒューマン・アニマル・ボンドに関心を寄せる団体をまとめ、日本全体の連絡評議会を創設しIAHAIOに加盟する事を提言される等、長期的な視野に立ったお考えは、とても意義深いものであったと言えるでしょう。
 最後には、横山章光先生(帝京科学大学)より、IAHAIOの活動における今後の課題をお話し頂きました。従来の発表形式はテーマを定めたシンポジウムの形へ変更するべきとのご提言を始め、学術・運営両面での改善について積極的に発言されるお姿は、IAHAIOの将来的な発展に対する期待が現れていると感じさせました。
 IAHAIOカンファレンス2013では、日本人の参加が多く見られたという報告があります。今回の月例会に際し、この分野の現状と課題を含め、その発展に日本は大きく寄与出来るのではないかという感想を持ちました。私も参加者の皆様から伝わる熱意を持ち帰り、今後の研究に繋げていきたいと思います。
(東京農業大学大学院 舩越亮太)


 
     
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