ヒトと動物の関係学会(HARs)

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月例会報告

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第92回 ヒトと動物の関係学会月例会
『グリーン・チムニーズの過去・現在・未来を考える』

時 間: 2012年4月21日(土)14:00〜16:00
場 所: 東京大学農学部7号館A棟114号室
講演者: 木下 美也子


 第92回月例会は、グリーンチムニーズ(以下GC)で教育部長として一線で活躍なさっている木下美也子さんをお招きしての講演でした。マイクの都合上、教室の前方に机を詰めて、より木下先生に近い環境でのご講演となり、聴講者は学生も多くGCの活動に関して日本で活用できることは何か、また、木下先生自身も「日本人として何を生かせるのか、何を持って帰れるか」日本とアメリカの文化的背景も踏まえ、過去や現在の実際の活動報告も交えた話題から、今後の活動やAAE、AAAの未来に関して現場同士の意見交換も飛び交うより親密な会となりました。
会場との質疑の中で、カウンセラーとファームのスタッフが信頼関係を築きながら、子供に対して効果的な動物と活動のプログラムを組み立てることが、より効果的に活動ができるという、基本的なスタンスを再確認させられました。同時になぜ動物がいいのか、どの動物がいいのか、木下先生とともに考えることができました。子どもが動物に自己投影することで、問題行動を見直す手掛かりになること、カウンセリングができる環境を動物が作ってくれるなど、実践現場からの報告を交えながら学ぶ機会にもなりました。
たくさんの動物がいることでも有名なGCですが、その動物種や頭数の判断基準も教えていただきました。GCでは、仕事のない動物は飼育しないことを前提としているそうです。たとえば犬の飼育においては性格やしつけには配慮し、3カ月ごとに判定を行っているそうです。今後はなんと、ラクダも飼育するとのことでした。
筆者が興味深かったのは、動物たちの死について子どもたちに隠さず伝えることでした。ファームとカウンセラーをはじめとする施設の各スタッフが連携し、克服できるようサポートをするそうです。スタッフの目が子どもたちにいきわたる環境だからこそできる理想的な活動ではないでしょうか。
GCの今後の活動としては、研究と人材育成の部署を立ち上げ、今後の発展に繋げるそうです。また、木下先生自身も研究の分野が発展することの必要性も述べられていました。
日本も含め、AAI のこれからに関してスタッフの連携はもちろん、実践報告とともに研究も続けていくことが社会的普及に必要であることを共感する会となったのではないでしょうか。

(東京農業大学大学院 渕上真帆)



 
     
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