ヒトと動物の関係学会(HARs)

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月例会報告

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第90回 ヒトと動物の関係学会 月例会
『動物観研究会第13回公開ゼミナール「南米の動物観」』

日時: 2011年12月4日(日) 午前10:30〜17:30
場所: 東京農工大学農学部(府中キャンパス)二号館2−11教室
プログラム

10:20

開会あいさつ

10:30

「公園利用者のカメに対する動物観
   田村成美(東京農工大学)

11:00

「都市部小学生の生活と動物観に関する日本と内モンゴルの比較」
   宝迪・甲田菜穂子(東京農工大学)

11:30

「日本にてんかん予知犬は必要か?」
   田村倫太郎・横山章光(帝京科学大学)

12:00

昼食

13:00

「江戸時代における鳥類の輸入実態の解析」
   細川博昭(ノンフィクション作家)

13:30

「北米の動物介在活動の事例」
   濱野佐代子(帝京科学大学)

14:00

「動物園の生息環境展示による地域環境の形成」
   若生謙二(大阪芸術大学)

14:30

「オオカミの野生復帰における動物園の役割」
   三木柚香(東京大学)

15:00

休憩
特別セッション「南米の動物観」
15:15 「アマゾンに生きる人々の動物観―日本との比較―」
   伊沢絋生(元帝京科学大学)
15:45 「アマゾンにおけるペッカリーと人のかかわり方」
   池谷和信(国立民族学博物館)
16:15 総合討論
17:30 閉会
18:00 懇親会


 

発表風景

会場風景

熱弁をふるう伊澤先生

熱弁をふるう池谷先生

質疑応答は非常に盛り上がった
 

 今回の月例会では、まず前半の研究発表にて、公園池のカメに対する動物観から始まり、モンゴルでの動物観、スウェーデンでのてんかん予知犬、北米での動物介在活動、そして後半ではアマゾンの動物観について議論が白熱し、様々な国の動物観について考えさせられる、グローバルな内容となりました。
田村成美さんによる「カメに対する動物観」では、ペットとして飼いやすい反面、遺棄されやすいカメに対して、どういう時点で遺棄されているのか、アカミミガメを駆除対象とする認識についてなど、外来種であるアカミミガメに対しての様々な課題があがりました。
「モンゴルと日本の小学生の動物観の比較」におきましては、日本人としての感覚にある「ペット」という言葉が、モンゴルでは通じない部分もあるため、言葉と感覚の翻訳という大きな壁をいかに弊害なく外国で調査できるかが問題とされました。さらに、日本ではまだ存在が一般に知られていない「てんかん予知犬」のスウェーデンでの活動報告や、北米の動物介在活動など、日本とは違った動物の利用について知ることができ、知見が広がりました。
また、細川さんによる「江戸時代における鳥類の輸入の実態」についての発表では、江戸時代に描かれた膨大な量の鳥の絵を整理し、江戸時代における鳥の輸入を明らかにしていきました。
若生先生による発表では、熊本において「見上げる猿山」の提案について発表されました。動物園で見ることのできる猿山は、一般的には見下げる形がほとんどでしたが、猿の生息環境を本当に知るためにも、「同一目線」で展示することの重要性についても熱弁されました。
そして、本日のメインイベントであった、「南米の動物観」についての発表では、元帝京科学大学の伊沢先生と、国立民族博物館の池谷さんの両名によって、アマゾンでの滞在された経験をもとに、アマゾン人の動物観を報告されました。今回お話しされたい内容は衝撃的なお話ばかりで、「自らが飼育している猿を食べる」という話は、我々日本人にはかなり理解しがたい感覚でありました。しかし、それもやはり、先生方の討論の中で、日本人の動物観としての「ペット感覚」という見方で考えてしまうため理解しがたいだけなのだと改めて痛感しました。今回の講演会で、「食うことと飼うことの関係」や、「野生との距離」という動物とのかかわり方に関して、深く考えさせられました。
今回、私は初めて動物観研究会に参加させていただきましたが、様々な刺激を受けることができ、自分の中での研究に対するモチベーションに変化しました。私もこの研究会で発表できるような研究にするために精進し、そしていずれは研究会で発表して多くの方から意見をいただきたいです。

(帝京科学大学4年大林駿斗)



 
     
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