ヒトと動物の関係学会(HARs)

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月例会報告

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第86回 ヒトと動物の関係学会 月例会
「障害治療手段としての乗馬」

日時: 平成23年5月21日(土)14:00〜16:00
場所: 東京大学農学部7号館104号室
演者 浅利和人(帝京科学大学)


 ウマと言えば、「360度見渡せる広大な草原で思い切り乗馬で駆けたい」と想像するだけでも気持ち良くなり、幸せを感じるもの。それほどウマはしなやかで、たくましく、美しい印象があるのですが、今日、実際に日常生活の中でみるウマは競馬中継、動物園のウマくらいで、それほど身近に感じる動物ではないでしょう。しかし、今回の発表では、そんなウマが実は素晴らしきリハビリ療法士であること、また乗馬は高い効果を持つ治療手段でもあることを報告していただきました。
 乗馬はウマの体の温もりから伝わる安心感、視界の高さが精神的な安定や優越感などをもたらす相乗効果があるだけではなく、不安定なウマの上で無意識にバランスを取りながら筋肉を使うことで「病院と同等かそれ以上の」リハビリ治療効果が得られると分かりました。今回の報告では、90歳代の高齢者から重度心身障害児の患者をウマに乗せての乗馬療法について実際の症例を治療現場の映像とともに分かりやすく紹介していただき、乗馬療法が病院で行われているリハビリテーションと同じ治療効果を持つことを報告しました。そして介護予防としての乗馬が運動器の機能向上、口腔機能向上、閉じこもり予防、認知症予防、尿失禁予防としても期待できることが分かりました。
 私は内モンゴルからの留学生ですが、「馬上で風を感じる時は生命を感じる」とモンゴルの牧民に聞いたことがありました。そして、今回、浅利先生の報告からは、ウマとの触れ合いはまさに人の心身の回復を促し、健康全般を促進する効果があると医学的にも説明できることが分かりました。
 また、今回の発表で人はバランスを取るためにあらゆる場面で必ず顔と肩を床面と水平に保とうとすることや障害を機能障害・動作能力障害・社会的不利という多様な視点から考えられることなど人の体や障害についても改めて考える機会になりました。
 ウマとの触れ合いでもっとたくましい体と優しい心の持ち主になれたらいいですね♪

(東京農工大学 宝迪)



 
     
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