ヒトと動物の関係学会(HARs)

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月例会報告

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第78回 ヒトと動物の関係学会 月例会
『重度・最重度知的障害者へのアニマル・セラピー』
動物介在療法〜知的障害者へのAAT理論〜

日時: 2010年4月17日(土) 14:00−16:00
会場: 東京大学農学部 7号館104号室
発表: 資料提供 :発達障害児療育企画(BAT)
BAT代表 :横室 純一
発表者  :川添 敏弘(ヤマザキ学園大学 獣医師・臨床心理士)

 

 今回の月例会では、動物介在療法、特に重度の知的障害を持つ人達に対してのAAT活動に焦点が置かれていました。
話の前半では、『癒し』についての定義づけや、今現在世の中で行われている活動をもう一度見直し、「AATを行う上で何が大切であるのか?」という問いについて考えさせられるものになっていました。このときに横室先生と川添先生が提示した動物と人間の『独特の精神癒着』の関係が『癒し』につながるという考えにはとても驚きました。
単純に人間と動物がそこにいるだけではアニマルセラピーにはならないという結論がでていました。
その後、重度・最重度の発達障害者についての説明が入りました。
現場でのスライドや、体験談などが加わり、よりリアルな話になっていました。
後半では横室先生と川添先生が行っているAATの実践例と共にいくつかの事例が紹介されました。
発達障害者と犬、そこにハンドラーが見守る形で参加し、障害者と犬の信頼関係を時間をかけながらきっちりと作っていき、そこの精神癒着を作りだし障害者に癒しと、基本的な精神発達を促すプログラムになっていました。
話が進んでいく中で、なぜセラピーを行うのに犬でなければいけないのか?という話題が出ていましたが、理由として、「人間では障害者にとって敵になってしまう恐れがあり関係がうまく作れない。しかし犬だと障害者の行動を抑制せず、自発的に近づいたり、アクションを起こす事が出来、また人間よりも純粋な存在であるから。」ということがあげられていました。
今回の月例会でAATの行い方、なぜ動物で行うのか、本当にAATが必要なのかということに関して多くの話があり、これからのAATの活動にとても参考になる内容になっていました。また癒しにおける『独特の精神癒着』の考え方はこれから活動を行っていく中でとても重要なことだと感じました。
(帝京科学大学 大学院アニマルサイエンス専攻 中村 雅司)



 
     
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