ヒトと動物の関係学会(HARs)

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月例会報告

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第63回 ヒトと動物の関係学会 月例会
『日独の民俗・諺にみる動物比較―ねずみ、狐、カラス、蛇、猿、兎、そして羊―』
日時: 2008年8月16日(土) 14: 00〜16:00
会場: 東京大学農学部4号館104室

講師:
可知正孝(愛知県立大学名誉教授)

  今回は『日独の民俗・諺にみる動物比較―ねずみ、狐、カラス、蛇、猿、兎、そして羊―』について、可知正孝先生からお話いただいた。
前半は、可知先生と動物との出会いについて、可知先生著書のエッセイなどを元にお話いただいた。先生のエッセイはとても繊細で、お話を聞いているとまるでそこに自分が行ったみたいに感じる。
後半は日本とドイツにおける動物のイメージの違いについてお話いただいた。
  日本には『ねずみ』と火災ら水害などが関連した諺がある。また、作物の収穫のバロメーターとして扱われていたり、『ねずみ』の存在に火災、地震、転向、不作など自然災害や不幸、変事全般の前兆をみている。
一方ドイツでは伝説のなかに『ねずみ』は多々現れる。その中で『ねずみ』は凶兆、災害、戦争、飢饉などを予知するものされている。つまり『ねずみ』は日本とドイツは同様に「変事・災難・不幸の前兆」としているのである。
『狐』と言われるとふと頭に浮かぶのは神社などにいる石造である。日本において『狐』は富や金をもたらすものとして言い伝えがある。それはドイツも同様で、諺の中に表されている。しかも、ドイツでは「狐=金貨」と読まれる諺もあるのだ。『狐』は日本とドイツ共に、「黄金の守り手・黄金のシンボル」とされているうえ、「いい意味での人間共通の富裕願望を示すもの」と可知先生はおっしゃっていた。
『ねずみ』も『狐』の日本とドイツともにイメージは同じものであった。これが全く異なる動物が『カラス』である。『カラス』と言われると日本人はあまりいい印象を持たないのではないかと思う。『カラス』といえば不幸や凶事をもたらすものというイメージがある。しかしドイツでは、日本と全く逆のイメージを持っている。ドイツで『カラス』は幸福を招来すると思われている。
個人個人で異なる動物の印象やイメージ。今回はドイツと日本の比較であったが、その国の諺で比較するということに非常に面白く思った。それぞれの国にあるいろんな動物の言い伝えや諺。それを比較していったらどんな結果が出るのだろう。「地域ごとに変わってくるのだろうか」など考えてしまう。

(帝京科学大学アニマルサイエンス学科 4年 藤田典子)



 
     
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