ヒトと動物の関係学会(HARs)

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シンポジウム報告

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ヒトと動物の関係学会
第11回 シンポジウム
in KYOTO 「ネコ科動物と人間の文化史」
日時: 2005年12月18日(日) 09:30〜17:30
会場: 財団法人大学コンソーシアム京都 キャンパスプラザ京都2階第1会議室
  JR京都駅ビル駐車場西側・京都中央郵便局西側
TEL: 075-353-9111 FAX: 075-353-9121
渡辺千香子
(大阪学院短期大学・助教授)
井野瀬久美恵
(甲南大学文学部・教授)
秋道智彌
(総合地球環境学研究所教授
・ヒトと動物の関係学会長)
奥野卓司
(関西学院大学社会学部・教授)
宮田勝重
(獣医師・宮田病院・東京都)
中島定彦
(関西学院大学)
第1部 09:30-11:30 学生、院生のための学術発表審査会(関西地区)
     
     
第2部 13:30-17:30  シンポジウム「ネコ科動物と人間の文化史」
    講演1:渡辺千香子(大阪学院短期大学・助教授)
「古代メソポタミアの帝王とライオン」
    講演2:井野瀬久美恵(甲南大学文学部・教授)
「ネコの目から見た大英帝国」
    休憩
    パネルディスカッション
討論者:井野瀬久美恵+渡辺千香子+宮田勝重(宮田動物病院・院長)+秋道智彌(総合地球環境学研究所・教授)
司会:奥野卓司(関西学院大学社会学部・教授)
学術発表審査会の様子1
学術発表審査会の様子2
会場の様子3
総合討議
 ヒトと動物の関係学会第11回シンポジウムの開催は、この冬一番の寒波に見舞われ、関西地方も雪がしんしんと降り続く日曜日となった。このような天気に反し、50名近くの聴衆が集まるシンポジウムとなった。
午前中は、昨年度から開催されている学生・院生のための学術発表審査会の関西地方における発表会が開催され、8名の発表者と審査員とが活気のある討論を繰り広げた。来年1月に開催される関東地方の発表もあわせ結果が楽しみである。
午後からのシンポジウムは、ネコ科動物と人間の文化史といった興味深いテーマに挑み、学会外部から
渡辺先生と井野瀬先生のお二人を招きした。最初に発表された渡辺先生は、「古代メソポタミアの王とライオン」と題し、現在イラクの付近に位置する紀元前栄えた文明、メソポタミアの概要からはじめ、その権力や力の象徴としての"ライオン"と"王"との関係を示された。古代の王たちは自らをライオンに例える一方で、ライオン狩りをしていたという。この一見矛盾した関係に様々な意味の側面、すなわち「シンボリズム」をメソポタミア王朝遺跡の壁に彫られたレリーフを一つ一つ解析し、その狩りの手法や表現方法から考察を国の情勢や神話に至るまで様々にたてられた。
また、ネコの目から見た大英帝国と題した井野瀬先生は、その冒頭でイギリスのRSPCA(Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals)の存在から語られ、ヒトと動物の関係、動物に対するイギリス人の態度が「虐待から愛護へ」と変貌を遂げた英国の歴史に関し年表から解きほぐした。なぜ現在イギリスが動物愛護の先進国となったのか?その変化は18世紀末から19世紀にかけてと極めて急激な変化をとげたことが分かった。メナジェリーと呼ばれるいわゆる見せ物小屋が存在した時代から、イギリス人の感情変化が訪れたのは1770年から1830年。時代は産業革命から工業化・都市化の時代。家畜に対する虐待を防止し、奴隷制度の廃止が起こった。その後ビクトリア女王の即位から急速にその勢いを増していった。その人民におけるメンタリティーの変化を考察された。それぞれ、ヒトと動物の関係について歴史学の観点から行われた口演は、新たな一面を見せてくれるとともに大きな刺激となった。


 
     
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