ヒトと動物の関係学会(HARs)

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月例会報告

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第110回 ヒトと動物の関係学会月例会
東アフリカ牧畜世界の共生論理〜ウシと会話する人びと〜

時 間: 2016年7月24日(日曜日)14:00-17:00
場 所: 九州大学箱崎キャンパス共通講義棟207
講演者: 波佐間逸博(長崎大学 多文化社会学部)

 

 第110回の月例会は、初の九州での開催となった。人類学が専門の波佐間准教授を長崎大よりお呼びし、『東アフリカ牧畜世界の共生論理〜ウシと会話する人びと〜』というタイトルで講演していただいた。波佐間先生は、これまで長期間にわたって、東アフリカ・ウガンダの牧畜民カリモジョンとドドスとともに生活をともにしてきた。そのなかで、彼らがウシなどの家畜とどのように異種間コミュニケーションを果たしているかについて明らかにすることができたという。
カリモジョン・ドドスの人びとは、家畜の生理生態や行動を熟知しているだけではなく、年齢、去勢の有無などによって呼び名を変えたり、角を整形するなど、深い関心と愛情を持って接している。家畜もまた、牧民への近接や接触をもとめ、牧民を優位者、保護者として認知し受容している。このような共生的な関係を如実にあらわす例として、牧民があるウシの名前を呼ぶと、そのウシがわざわざ群れをかきわけて、牧民のもとへやってきた事例が紹介された。また、こうした動物と人間が相互性を生成する「個」としてつながっていることは、家畜の収奪(レイディング)を応酬する他の人間集団との共生にも関係しているという。
会員がほとんどいない九州での開催となったためか、参加者は非常に少なかった。しかし、ゼミのような雰囲気のなかで、参加者は講演者に対して、多くの質問をすることができた。世界のさまざまな地域における「ヒトと動物の関係」にも目を向けることは、学会の今後の発展に大きく寄与できると考える。


 
     
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